開催日:2026年7月25日(土)会場:ルミエール府中
▶ 内容・時程
開会にあたっての代表あいさつ
漢字指導法研究会(国字問題研究会)代表 紺屋冨夫
▶ 第39回漢字指導法研究会全国アカデミー 代表あいさつ
全体会でのお話
漢字指導法研究会(国字問題研究会)研究参与 見城慶和
(1977年創設時:副委員長,1989年第2代委員長)
▶ 国字研・漢字指導法研究会の創設のころ 見城慶和 (PDF)
アピール
▶ 学びあい ことばの世界をひろげる 漢字の学習を進めよう!
2026年全国アカデミー
参加者のみなさんの感想
*多くの方から感想をいただきました。ありがとうございました。
以下、その一部をお伝えします。
1 全体会
◉基本提案 ◉国語教育・漢字問題の動き
① 意味理解を柱とした1セット5過程が、子どもの学ぶ意欲に沿ったものだと改めて感じました。ただ書き連ねる漢字学習から「思考する漢字学習へ」の転換が必要なのだと思います。
1セット5過程のなかに、書写の要素を包含させていくことで、よりよいアウトプットが期待できると思います。
② Tさんの子どもたちへの温かい目線が全ての指導の根幹にあると思います。二人の子が漢字を知り、コトバを知り、その理解を深め学んでいく過程がいつも学びになっています。
元代表の見城さんのお話を聞けて、この会の設立時のおもい、漢字精選についてのおもいや必要性が改めてわかりました。少しでも今の子どもたちに豊かなことばの世界を広げてもらえるよう精進したいです。
③ Tさんの基本提案は、いつも子どもとその成長を大切にするおもいがにじみ出ていて、2学期を迎えるにあたり、力をいただけます。KくんとSくんの学んでいった過程と、意味理解を重視した指導展開のかかわりがとてもわかりやすくまとめられていたと思います。
④「断」の説明を、イラストなどを効果的に使って理解を助けているところがすばらしいと思いました。
⑤ 実践をもとに提案していただき、たいへんわかりやすかったです。
漢字の意味理解をうながすためにイラストを使用していたのは効果的である、反面、難しい部分もあると感じました。
意味理解を促すには、子どもの感覚が大切であるというのは勉強になりました。子どものそれまでの経験が意味理解につながることも実践からよくわかりました。
中学年は指導する漢字が多く、たいへんだと思っていましたが、5,6年も1時間当たり指導すべき字数が多く、たいへんだとわかりました。
⑥ 授業ではSくんの発言が目立ちますが、授業前に「断」から思いつくことばを書いていななかったKくんの授業での学びに注目しました。Kくんは、Sくんの「横断」をヒントに「横断歩道」を見つけました。また「切断」から「足の骨を切断する。(人間が)」の文をつくりました。級友のことばがヒントになりことばや文を導きだしました。これが特筆すべきことだと思います。
Ⅱ テーマ別分科会
(1) 漢字DE学級づくり
① たいへん楽しく参加しました。
初めは、語イ量の違いによってかなり苦しい子もいるなあと思いましたが、協力しあいながら(自然に協力せざるを得ない)取り組めるので、まさに学級づくりにピッタリな活動かと 思います。コミュニケーションのきっかけにもなりよいと思います。
正誤判定で辞書などが使えるのも活動の幅が広がって楽しいものにできそうです。
② 毎回参加していますが、ゲームになると大人も夢中で子どもたちも楽しいよな・・と思います。
うちのクラスには、(毎年ですが)漢字を覚えられない、よくわからない子がいるのですが、同じ部首の漢字を集めるとき、教科書の後ろを見ながら友達と協力して結構多くの漢字を集めました。漢字は嫌いだし、苦手だけれど、こういうゲームで親しみをもってもらえるとよいなと思っています。また、班で協力するのも とてもいいです。他の子が教えても良いというルールが大切なのだと思います。
③ たいへん楽しく参加しました。子どもにやらせがちの活動も、いざ自分でやってみると難しく、また思ったよりも熱中してしまいます。調べればすぐわかる時代ですが、自分で考えてみる力がつくといいなあと参加しながら思いました。
④ 楽しい授業のくふうは大切だと思います。
短い時間を上手に使う時に、クイズで競わせるのは有効だと思いました。
難易度をあげれば中学生にも使えると思いました。
(2)漢字精選
取りやめました。
(3)ねらいに応じた1セット5過程のくふう
① 1セット5過程の形式性を頭の中で作っていたのは自分でした。
意味理解を深めるためにもっともっとすることがあるとわくわくさせられました。
特に意味を先に出すという発想そのものが発想転換になりました。今後の実践を柔軟に考えるよい機会となりました。
② Eさんの実践を総括して聞くことができ、「楽しい」とともに「学び」がたくさんありました。特に「意味を先に出す」という発想そのものがなかったので、発想の転換ができました。もっともっと1セット5過程を柔軟にすることができそうです。
抽象語の指導をおこなう価値性にふれた気がします。
Ⅲ 校種別学年別分科会
(1) 小学校低学年
① 授業の実際を動画で見させていただきました。
1年生ながら「気づき」があったり、生活経験と結びつくと定着率があがったり、授業への食いつきが変わるのを見ることができ、たいへん参考になりました。
実感として、子どもの「できる」「わかる」「使える」がわかりにくいのが「国語」ですが、漢字教育でそういった思いをもたせられることは新鮮な発見でした。
② 「休」のペープサートを入り口に、一気に「休」のなりたち、読み、意味がわかるように工夫されていました。毎回このような準備はむずかしいと思いますが、年に数回でも経験すれば子どもがワクワクしながら学習できると思いました。
③ 授業の導入で、まず大きな木の絵を見せたのがよかったです。子どもの歓声が聞こえました。低学年では特にいろいろな工夫が大事だと思いました。子どもが漢字に関心をもつ助けになります。
(2)小学校中学年
① 意味理解を大切にすること、わが校も大事にしています。ただ全部やろうとしてかえってきつきつになったり、進度が遅れすぎて子どもが迷惑している先生もいるので、多少の軽重をつけて精選する必要はあるかなと思いました。
子どもが自分のテストを自分で作るの いいですね。やってみたいです。
② 「利」について意味を書けない子がいたとのこと。それでも、使えるようになっている人が多いということは、意味が血肉化したのであろうか?
文法とのからみを考えたことがあまりなかったので、意識させて子どもに伝えていきたい。
漢字の意味をもう少し掘り下げていくことと、子どもの背景特性と絡めていく意識を持ち、授業をつくりたい。教えている場面を減らす!
③ 漢字の意味理解ということについて、もう一段階視界が開かれたと思います。
(3)中学校
① 漢字の授業にクイズ的な工夫がこらされていて、楽しみながら学習できるところがすばらしいと思いました。
② 中学1年「承」の授業。
ⅰ,3月21日の授業なのに、子どもがうわつくことなく、熱心に向かっていました。
ⅱ,「意味で分ける板書」 子どもの発する漢字語を意味によって分けて板書(A承認、了承、承知。B継承、伝承)し、それぞれのグループに共通の意味を考えさせました。さらに、「先生の話を承認する。」の使い方は妥当かまで指導が進みました。「継承、伝承」の微妙な意味の違いも、文づくりをすることで気づきました。「漢字DE思考力高め」だと思いました。
ⅲ,「文づくり」文づくりをする漢字語をいくつか指定しました。大事な漢字語を使えるようにしたいという意図を感じました。18分の授業に指導のエキスが凝縮されていました。
ⅳ、雨の日クイズのような、授業以外でも漢字に触れる機会をつくり関心をもたせる工夫をたくさん知ることができました。学びの多い報告でした。